細菌性胃腸炎で伏せっていた数日間に、久々にアニメやらドラマやらを見たので、その感想を書いてみる。たぶん数日後に見てこっぱずかしくなるやつ。
薬屋のひとりごと(S1)
アニメ。古代中国っぽい世界における毒見役の少女を中心とする話。
最近少しだけ中華系の文化が気になっていたこともあって見た。シーズン1の24話のみ。
心の声がめちゃくちゃ入るのはコナンっぽい、というレビューを事前に見ていたので、もうそうとしか見えない。これはもはや、中国時代劇版コナンだ。また、少しコメディタッチなので忘れがちだけど、登場人物のすべてがかなり過酷な運命を背負わされていることを時々、節々で思い出させられる。
本筋とはほぼ関係のないことを書いておくと、舞台のひとつである後宮において活躍する「宦官」。世界中に同様の処置はあったが、中国においては手術を生き延びた率ですら4割なのに、その後の数ヶ月の間にほとんど亡くなってしまうとどこかで聞いたのだけど、Wikipediaを見ると中国は完全去勢を実施していたからっぽい。なんにせよ、過酷。
東京サラダボウル
NHKのドラマ。警察(刑事と通訳人)と、それをとりまくさまざまな人間(おもに外国人滞在者)の話。
なんとなく好きなランジャタイ国崎が出ているということを「ランジャタイによりますと」のラジオで言っていたのを急に思い出して見た。たしかによーく見ると出演していた。
被写界深度が浅いシーンが多く、実験的な演出もあって、画だけを見ていても結構面白い。民放ドラマならもっといっぱいカットを取るだろうな、みたいなところを長回ししたり、人物ではなく背景を見せたり。このドラマの主役は人間ではなく東京なのだとでも言うように。
作品内にもあるとおり東京は坩堝というよりはサラダボウルであり、食材である人間が、割合そのまま生きられるという点においては確かによい。ただ、制度はやはりどうしてもメインストリームに向けられており、そうでない人はどうしてもピリピリしながら生きてゆかざるを得ず、ましてや警察を安心して利活用するのは難しいことを教えてくれる。
エルピス-希望、あるいは災い-
関西テレビのドラマ。テレビ局のアナウンサー・ディレクターなどが事件の真相究明を目指すうちに、そこは割合どうでもよくなっていく。『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(The Post)とか『スポットライト 世紀のスクープ』(Spotlight)とか、あるいは『スキャンダル』(Bombshell)みたいな、ああいうマスコミ映画に近い。これらをもう少しフィクションにして(とはいえ複数の実在の事件からインスパイアも得つつ)、そのぶんもっと泥臭く、一つの小さな事件から発展する形で描いたやつ。
いろいろと前評判が良かったのと、ぶっちゃけサムネイルが良かったので見た。
単純なマスコミ賛歌にはまったくなっていないし、むしろマスコミは(というかテレビ局が)、かなり露悪的に描かれている。ひとりひとりの執念みたいなものを感じられつつも、単純なチームプレイ賛美ではまったくなく、一枚岩ではないそれぞれの人間味があるのが良かったし、だからこそマスコミなのだという感じでもあった。かなりぶっちゃけたマスコミ論だと思う。
この作品が本来はTBSでやる予定だったという話を聞くと、東京の「良くなさ」みたいなものを感じたりもする。TBSでは出せなかった。関テレだから出せた。なんにしても、ここまで自己反省的なシーンを多く含むドラマを出せるのは健全なのかもしれない。
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